こどもと斜視の眼科医ブログ

小児眼科と斜視を専門に診療している眼科医のブログです

注射による斜視治療の成績を学会発表しました

ブログを見てくださり、ありがとうございます!

CS眼科クリニックの宇井です。

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この二日間、仙台で開催されていた第79回弱視斜視学会総会、第48回小児眼科学会総会合同学会に参加してきました!

今回私は「斜視に対するA型ボツリヌス毒素療法の治療成績」を発表しました。

CS眼科クリニックで行った、注射による斜視治療203例についてまとめたものです。

おそらく、日本一の症例数の報告になります。

注射の斜視治療を行う医師は少ないので、その成績をまとめることは、以前からやりたかった仕事でした。

 

発表の内容を一部ご紹介します。

成長してから発症した後天性内斜視の患者さんでは、67%で注射後半年以上いい状態を維持できていました。

注射後一時的にまぶたが下がる、上斜視になるという副作用が23%と15%で認められましたが、永続するものはなく、すべて一過性でした。

注射の治療は斜視の種類によって向き不向きがありますが、安全性の高い治療であるということができます。

そして今度は秋の臨床眼科学会で、どのような因子が注射で治りやすいのか、を発表する予定です。

日本医師会の倫理委員会申請から考えると、一年越しの仕事でした。

そして今回の発表を原著論文にできるよう、がんばります!

 

Toyos先生に会ってきました

ブログを見てくださり、ありがとうございます!

CS眼科クリニックの宇井です。

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当院では、ルミナス社製M22というIPLを導入しています。

IPLは、肌に広い波長の光をあてて、肌の赤み・シミ・キメなどを改善する機器です。

眼科では、IPLをまぶたにあてて、目の表面の脂を分泌するマイボーム腺を良くする治療が広まっています。

IPLを目の周りに当てることによって、マイボーム腺の働きが活性化し、ドライアイや霰粒腫が良くなります。

 

昨日、そのルミナス社主催の講演会があり、まぶたへのIPLの有効性を世界で初めて発見された、Toyos先生にお会いしてきました!

最初はこの治療に懐疑的な眼科医も多かったのですが、たくさんの医学論文で有効性が報告され結果が蓄積されて、その信頼性はとても高いものとなっています。

実際、当院でもIPLを導入してから、この治療にリスクがなく、患者様のご満足度が高いことを実感しています。

IPLの治療法について、詳しくは当院ホームページをご覧ください。

 

●ドライアイ

https://csclinic.tokyo/dry-eye.html

 

●霰粒腫

https://csclinic.tokyo/chalazion.html

 

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左から、ルミナスグローバルマーケティング部長Itayさん、八王子友愛眼科今野先生、Toyos先生、私、ルミナス伊藤社長です。

 

新しいドライアイ・霰粒腫への治療法、まぶたへのIPL。

Toyos先生に直接お会いした私が、自信を持っておすすめいたします!

2022年治療実績

いつもありがとうございます!

CS眼科クリニックの宇井です。

 

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当院の2022年1月〜12月の治療実績です。

● 斜視手術 261件 514筋

● 眼瞼手術 18件 31眼

● 斜視に対するボツリヌス毒素注射 118件

● 霰粒腫へのケナコルト注射 42件

 

おかげさまで、2021年と変わらずたくさんの治療をさせていただきました✨

 

最近は私の信頼する医師に来てもらって、2診体制で外来を行う日が増えています。

治療が必要か、定期検査でよいか、その判断がしっかりできる先生方です。

必要となった場合には、手術や注射は私が行います。

どうか私の診察でない日も安心してご受診いただきますよう、お願いいたします☺️

 

 

木下望先生が当院で外来をされます

こんにちは!CS眼科クリニックの宇井です。

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2022年8月から毎週月曜日午後、「近視から子どもたちの目を守れ!」著者の木下望先生がいらっしゃいます。

当院は近視の進行予防治療として、低濃度アトロピン(マイオピン)とオルソケラトロジーの併用療法を行っています。

木下先生は、この併用療法が近視予防に高い効果を示すことを世界で初めて報告された、近視研究の第一人者でいらっしゃいます。

 

木下先生の併用療法についての論文はこちらです↓

Kinoshita N, et al. Efficacy of combined orthokeratology and 0.01% atropine solution for slowing axial elongation in children with myopia: a 2-year randomised trial. Scientific Reports 10, 2020 

https://doi.org/10.1038/s41598-020-69710-8 

 

木下望.オルソケラトロジーと低濃度アトロピン点眼液の併用による近視進行予防.視覚の科学40巻4号,2019 
https://doi.org/10.11432/jpnjvissci.40.95

 

新クリニックでは2つ診察室がありますので、月曜日午後は私と根岸先生の外来も引き続き行います。

木下先生とともに、お子さまの近視治療にもますます力を入れていきたいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

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6月から新クリニックになります

いつもありがとうございます!

CS眼科クリニックの宇井です。

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当院はいま同じビルの5階に、新しい外来施設を作っています✨✨

これまで渋滞していた検査の流れを良くして、コンタクト着脱スペースへのアクセスもスムーズにいたします。

診察室も増設し、2診体制によって、特に土曜日の予約が取れない状況を改善していきたいと思っています。

(8月から月曜日午後には、近視でご高名な木下望先生との2診となります→次のブログで!)

 

現在の8階は、5階に引越したあと、第二待合室と処置室に変更する予定です。

患者様により良い医療をご提供できるよう、がんばります。

どうぞよろしくお願いいたします☺️

 

2021年治療実績

いつもありがとうございます!CS眼科クリニックの宇井です。

 

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当院の2021年1月〜12月の治療実績です。

● 斜視手術 269件 486筋

● 眼瞼手術 24件 42眼

● 斜視に対するボツリヌス毒素注射 117件

● 霰粒腫へのケナコルト注射 41件

 

なんと、斜視手術は2020年の1.5倍の件数になりました✨✨

眼瞼手術、ボツリヌス注射、霰粒腫注射は2020年と同様コンスタントにさせていただいていました。

 

以前より手術枠を拡大しましたので、現在、全身麻酔手術は2〜3ヶ月待ち、局所麻酔手術は1ヶ月待ち以内でできます。

ボツリヌス注射は初診の翌診療日以降いつでも、霰粒腫注射は初診当日に可能となっています。

ご希望の患者さまは、CS眼科クリニック宇井の外来まで受診をお願いいたします。

 

今後も、目のことでお困りの患者様のために、クリニックの環境を整え、スタッフと連携して、より良い治療を提供できるよう努力してまいります。

どうぞよろしくお願いいたします😊

 

2020年治療実績

いつもありがとうございます!CS眼科クリニックの宇井です。

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当院の2020年1月〜12月の治療実績です。

● 斜視手術 174件 325筋

● 眼瞼手術 28件 44眼

● 斜視に対するボツリヌス毒素注射 101件 105筋

● 眼瞼・顔面へのボツリヌス毒素注射 8件

● 霰粒腫へのケナコルト注射 24件 

 

手術は東京日帰り手術クリニックで、注射はCS眼科クリニックで、私が行った件数です。

私は他にも順天堂大学帝京大学溝口病院、小金井眼科クリニックなどで手術していますので、執刀件数はこれより多くなります。

 

現在、手術日程の予約が約3ヶ月待ちとなっていますが、お急ぎの事情があって局所麻酔でできる場合には、できるだけ早い日程で対応させていただいております。

患者様にはご迷惑をおかけして大変申し訳ありません。

手術のご相談は、CS眼科クリニック院長宇井の外来までお願いいたします。

注射はCS眼科クリニックでできますので、ボツリヌス注射は翌日以降、ケナコルト注射は即日対応可能です。

少しでも多くの患者様のお役に立てますよう、これからもがんばりたいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします!