こどもと斜視の眼科医ブログ

小児眼科と斜視を専門に診療している眼科医のブログです

CS眼科クリニックを継承開業しました

久しぶりの更新となってしまいました💦

CSクリニックは、11月1日よりCS眼科クリニックとしてリニューアルオープンしました!

内装を変え、ビルの窓にサインがつきましたよ✨

これまで完全予約制でしたが、新しくなってからは予約なしでも来院していただけます。

目のことでお悩みのあるかたは、お気軽にお越しください。

どうぞよろしくお願いいたします😊

 

f:id:uimakiko:20191108120537j:image

第59回視能矯正学会 視能訓練士という職業

f:id:uimakiko:20181110181940j:image

この土日は視能矯正学会です。

これは眼科関連の学会ですが、眼科医ではなく視能訓練士さん(ORTさんといいます)の学会です。

お仕事仲間のORTさん2人が斜視についての発表を1題ずつする予定でしたので、午前中オペをしてから応援に行ってきました。

学会は大ホールの席が空いていないほど盛況で、ORTさん達の勉強熱心な姿に脱帽です。

視能訓練士学校の生徒さんも来ているのですね。

医学生が眼科の学会にたくさん集まることなどないので、学生さんのパワーにも圧倒されました。

 

視能訓練士は視覚検査のスペシャリストです。

視力など視機能にかかわる検査を正確に行うには専門的な技術と知識が必要で、眼科のことを数年間かけて勉強し、資格試験に合格した人がORTさんになれます。

特に子どもや斜視の検査は難しく、ORTさんでないとできない検査もたくさんあります。

私達小児眼科・斜視専門の医師にとって、ORTさんとの連携は、とても大切なことなのです。

 

今日の2人の発表は私がお願いした訳ではなく、自発的にやりたいと言ってくれたから実現しました。

優秀で勉強熱心なORTさんに恵まれ、私は幸せです。

 

第5回ESGと第72回臨床眼科学会

10月10日にESGという、神奈川外眼部サージャリーの会でお話をさせていただきました。

f:id:uimakiko:20181013175404j:image

ボツリヌス毒素によって治す斜視についての内容です。

おかげさまで聞いていただいた先生方からご好評いただき、とても嬉しかったです。

がんばって準備して良かった☺️!

 

2日後の10月12日には臨床眼科学会という、日本最大級の眼科学会で一般口演の発表でした。

ESGの準備と重なったこともあり、ギリギリまで練り直してなんとか発表へ。

質疑応答ではたくさんのご質問をいただきましたが、心配していた炎上(!)という雰囲気にはならずに無事終わりました。

私は成長してから内斜視になった方にボツリヌス療法を行っているのですが、寄っていない方の目に注射をするのが、患者さんの満足度を高めるためにいいと思っています。

その内容を形にした発表でした。

議論の余地はあると思うのですが、実際この方法に良さを感じながら行っているので、ちゃんと論文にしようと思います。

折しも学会場でこんな看板を見つけました。

f:id:uimakiko:20181013181516j:image

がんばります!

 

 

小児眼科診療セミナー

f:id:uimakiko:20180929202525j:plain


本日は診療のあと、JPタワーで行われた小児眼科診療セミナーに参加してきました。

年に2回開催されていて、今回で13回目だそうです。

私は初めて参加させていただいたのですが、人の多さにびっくり!

過去最多の320人が聴きにきていたそうです。

人気があるのも納得の、とても勉強になる会でした。


・症例検討

スポットビジョンスクリーナーで発見された眼底疾患のお話。

斜視の赤ちゃんに対する眼底検査の大切さを再確認しました。


・教育講演  色覚異常

臨床に即した貴重なお話でした。

色覚異常のお子さんで大切なことは、本人が自覚すること、大きく問題視しないこと、けれどもその事実を忘れないこと。

日々の診療にたくさん活かせる内容でした。


・教育講演  小児の斜視

視能訓練士さんの学校でも教えていらっしゃる先生が毎回シリーズで話されています(名物!)。

私の専門でもあるのでしっかり勉強させていただきました。

ぎゅっと詰まった教育的なお話でした。


・特別講演  未熟児網膜症

未熟児網膜症は、早産で小さく生まれた赤ちゃんに発症する、子どもの失明原因となる目の病気です。

病院に勤めていた頃、未熟児網膜症の治療で大変な思いをしたことも何度かありました。

結果次第でその子の一生を左右する病気ですから、診療にあたっては特に責任を感じます。

講演では未熟児網膜症の基礎から最新の治療まで、改めて系統立てて勉強できました。



参加するとそれぞれの講義のレジュメまでいただけて、なんて親切!と感激しました。

本当に勉強になったので、お仕事仲間の視能訓練士さんを誘っていっしょに行けば良かったと思いました。

きっとこうやって参加者がどんどん増えていくんですね。

読んでいただいてありがとうございました。

ボツリヌス治療学会

f:id:uimakiko:20180921172845j:plain

今日はボツリヌス治療学会1日目でした。

私は初めての参加で、緊張しながら行ってきました。

症例報告の一般口演を出していましたが、無事終えることができました😊

甲状腺眼症による斜視へのボツリヌス治療や小児科でのボツリヌス治療などを知ることができ、とても勉強になりました。

斜視のボツリヌス治療を行っている医師は多くないのですが、今日の眼科セッションでは斜視ボツリヌス治療を行う女性医師が集結したように思います。

どの先生も先輩ですが、気さくにお話ができて楽しかったです。まるで眼科ボツリヌス女子会でした笑


ボツリヌス毒素(ボトックス®︎)による斜視の治療は、脳神経の麻痺による斜視や、成長してから発症した急性内斜視の患者さんに特におすすめです。

これからも学会などで積極的に情報収集していきたいと思います。

斜視の治療に対する誤解

f:id:uimakiko:20180920142619p:plain

斜視の治療について、一般の方や、眼科医にすら誤解されていることがあります。

たとえば

❌治らない

❌手術しても元に戻る

❌高額な治療費がかかる

❌二重に見えるようになる

❌一生で数回しか手術できない

などです。

本当は、手術で

✅治ることが多い

✅ずれは確実に減る

✅保険適用

✅二重に見えることはまれ

✅回数に制限はない

です。

 

大人の患者さんで「子どもの頃に治らないと言われた」とか「今まで治ると知らなかった!」という方にたくさんお会いします。

そして斜視のために「初対面の人と話すのが苦手」「電車で座ったらいつもうつむいている」「写真は自分の目の位置をアプリでずらしてからお友達に送る」など苦労話が必ずあります。

見えづらいのは斜視のせいなのに、老眼とか、白内障とか言われて納得できないまま過ごしていた、という方もいらっしゃいます。

そのような患者さんは、手術で斜視が治ると、とてもとても喜んでくださいます。

治療後、患者さんの表情や装いまで明るくなる様子を拝見するたび、私は斜視を専門にして良かったと思います。

 

見た目にも、視機能にも大きく影響する斜視。

誤った考えや知るチャンスがないせいで患者さんが必要以上に困った生活を強いられることのないよう、情報提供をすることが大切だと思っています。

 

 

弱視ってなに?

私たちはものを目で見るのではなく、脳で見ています。

目で受け取った情報が信号に変えられ、その信号が脳に送られて、脳は見たもののイメージを作り出します。

 

f:id:uimakiko:20180816143116p:plain

 

視力は、生まれてからものを見ることで発達するものです。

視力の発達ってつまり、脳の発達なんですね。

 

小さい頃に目で受け取る情報があやふやだったり、情報が来ないと、脳で見る力が伸びません。

この、見る力が年齢相応に伸びていない状態が弱視です。

 

弱視の主な原因を以下にまとめます。

・ピンぼけ

強い遠視や乱視のために目がピントを合わせることができないと、見る力は伸びません。

目でピントの合った像をキャッチするために、遠視や乱視をしっかり補正するメガネをかける必要があります。

この弱視の治療のためのメガネは、お風呂・寝るとき・運動などでメガネをかけられない場合を除いて、いつもかけることが大切です。

f:id:uimakiko:20180816143806p:plain

・遠視の左右差
遠視の左右差が大きいと、遠視の強い方の目がいつもピンぼけ状態になってしまいます。
この場合も、メガネを常にかけるということがまず第一の治療法になります。
それでも視力が上がらないようであれば、一日何時間かいい方の目を隠して、悪い方の目を使うようにするという訓練を追加します。

f:id:uimakiko:20180816144304p:plain

 
・内斜視
赤ちゃんの頃から目が寄っている場合、寄っている方の目はものを見ていません。
どちらの目も同じくらいの頻度で寄るならいいのですが、片方の目ばかり寄っている場合は要注意です。

f:id:uimakiko:20180816144458p:plain

 
・脳に情報が来ない
何か邪魔するものがあって、脳まで目の情報が送られてこないような場合、難治な弱視となります。
予防が大切ですから、小さい頃に目を長時間隠すようなことは絶対にやめましょう。
 
 

弱視の多くは、8歳くらいまでに治療をすれば良くなります。

ですが、弱視に早く気づいて早く治療ができればそれに越したことはありませんので、心配なことがある場合は眼科医に相談してくださいね。