こどもと斜視の眼科医ブログ

小児眼科と斜視を専門に診療している眼科医のブログです

2018-01-01から1年間の記事一覧

第59回視能矯正学会 視能訓練士という職業

この土日は視能矯正学会です。 これは眼科関連の学会ですが、眼科医ではなく視能訓練士さん(ORTさんといいます)の学会です。 お仕事仲間のORTさん2人が斜視についての発表を1題ずつする予定でしたので、午前中オペをしてから応援に行ってきました。 学会は大…

第5回ESGと第72回臨床眼科学会

10月10日にESGという、神奈川外眼部サージャリーの会でお話をさせていただきました。 ボツリヌス毒素によって治す斜視についての内容です。 おかげさまで聞いていただいた先生方からご好評いただき、とても嬉しかったです。 がんばって準備して良かった☺️! …

小児眼科診療セミナー

本日は診療のあと、JPタワーで行われた小児眼科診療セミナーに参加してきました。年に2回開催されていて、今回で13回目だそうです。私は初めて参加させていただいたのですが、人の多さにびっくり!過去最多の320人が聴きにきていたそうです。人気があるのも…

ボツリヌス治療学会

今日はボツリヌス治療学会1日目でした。私は初めての参加で、緊張しながら行ってきました。症例報告の一般口演を出していましたが、無事終えることができました甲状腺眼症による斜視へのボツリヌス治療や小児科でのボツリヌス治療などを知ることができ、とて…

斜視の治療に対する誤解

斜視の治療について、一般の方や、眼科医にすら誤解されていることがあります。 たとえば ❌治らない ❌手術しても元に戻る ❌高額な治療費がかかる ❌二重に見えるようになる ❌一生で数回しか手術できない などです。 本当は、手術で ✅治ることが多い ✅ずれは確…

弱視ってなに?

私たちはものを目で見るのではなく、脳で見ています。 目で受け取った情報が信号に変えられ、その信号が脳に送られて、脳は見たもののイメージを作り出します。 視力は、生まれてからものを見ることで発達するものです。 視力の発達ってつまり、脳の発達なん…

倉敷であった学会2日目が中止に

先週、第74回弱視斜視学会がありました。私は「貼る近用レンズの弱視斜視症例への活用」というポスター発表で参加しました。ハイドロタック®︎という近くを見る用の貼るレンズで、手持ちの眼鏡・サングラスを簡単に遠近両用にできるというグッズを、子どもに…

視線がずれる斜視。治るの?

人と目を合わせて会話するのって、大切なことですよね。 人と目が合う感覚は、相手の目が自分の目を見つめていると思うことから得られます。 では、話しているときに相手の視線がずれていたら? どこを見ているのかな、話を聞いていない?と思ってしまうかも…

赤ちゃんの視力って? 視力不良の見つけ方

赤ちゃんって、よく見えているのでしょうか? いいえ、実は視力は、お子さんといっしょに育っていくものなんです。 生まれたての赤ちゃんの世界は、かなりぼんやり。ほとんど見えていません。 お腹の中にいるときからよく聴こえている耳と違って、見る力は、…

ブログ、はじめます

はじめまして!宇井牧子と申します。 小児眼科・斜視を専門として、主に東京・本郷三丁目にあるCSクリニックで診療をしています。 こどもの眼のこと、こども・大人の斜視のこと、治療のことなど、つづっていきたいと思います。このブログが、こどもを思うお…